2021.11.19

悪玉菌が体に害を及ぼす理由

悪玉菌とは、宿主の健康を阻害するなどと人体に有害に働く菌の総称のことを言い、ウェルシュ菌・大腸菌・ブドウ球菌・緑膿菌などの腐敗菌郡を指します。
このような菌たちは、大腸菌のようにビタミンの合成や感染症の防御にも働き貢献することもある為、単独でしたがえれば、一概に悪玉とは呼べない側面もあります。

しかしながら、その数が一定数を超えてしまうと腸内のタンパク質を腐敗させて、アンモニアや硫化水素、アミン、インドール、スカトールなどの体にとって有害な物質を作り出し、便秘や下痢、肌荒れなどを引き起こしたり、生活習慣病や老化などを引き起す原因になります。こうした点をふまえ、悪玉菌と呼ばれるようになったのです。

健康な人の腸内では、悪玉菌は少数派であることや加齢や肉類など動物性タンパク質の過剰摂取により悪玉菌が増える傾向にある以上、まず大事になるのは、食生活の改善ということになるのは明らかです。人生100年時代、高齢化社会を迎えた現在、食生活を改めることで悪玉菌の増加を抑えていくことが健康長寿の秘訣と言えるのです。

とはいえ、菌たちはあるがままに活動しているだけで、何も悪さをすることを目的としているわけではありません。大事になるのは腸内細菌のバランスですので、私たちの健康は悪玉菌も含めた善玉菌と日和見菌のバランスの中で成り立っていることをまずは認識するべきでしょう。




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