2021.12.02

季節の変わり目の体調不良について

四季のある日本は、季節によって自律神経のバランスが変動します。なぜかと言うと自律神経は気温の影響を受けるからです。
夏は副交感神経が優位になりやすく、冬は交感神経が優位になりやすい傾向があります。このような自律神経の変化には、血流が関係しています。
ホメオスタシス(恒常性)という言葉を聞いたことある方もいるかと思いますが、私たちの体には、内部や外部の環境が変化した時、体の状態を一定に保とうとする働きがあります。
例えば、今みたいな冬の寒い時期に暖かい部屋から寒い屋外に出ると、体がブルブルと震えますが、これはシバリングと言って体を震わせることで体温の低下を防いでることになります。反対に涼しい所から暑い所へ出ると、今度は汗がダラダラと出てきます。これは汗をかくことで体内の熱を体外に逃して、体温が上がり過ぎないように調節しているのです。
しかし、考えてみるとこれらは私たちが意識してコントロールしていることではなく、自律神経がコントロールしている反応の一つなのです。
シバリングが起きるほど急激な変化ではありませんが、秋から冬にかけて気温が下がって行くと、寒さを感じて体温をあげる為に体は血流を増やそうとして交換神経を優位にして血圧を上げます。
実は、これが秋から冬へと移り変わる時期に風邪やインフルエンザにかかる人が増える理由なのです。


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